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最寄駅:不動産価値を左右する重要な要素
最寄駅とは、ある場所から一番近い電車の駅のことを言います。ただ、単に直線距離が短いというだけでなく、実際に使う人にとっての使いやすさも大切です。たとえば、地図上では少し遠くても、毎日通勤や通学で使う路線の駅や、速い電車が停まる駅ならば、最寄駅と考えることができます。また、バスの路線が多く、主要な駅へ行きやすい駅も、最寄駅としての価値が上がります。
不動産の価値を決める上で、最寄駅までの距離や時間はとても重要な点です。よくチラシなどで「駅徒歩〇分」と書かれていますが、これは80メートルを1分として計算したものです。信号待ちや坂道などは考慮されていませんので、実際に歩いて時間を計ってみることをお勧めします。また、「駅までバス〇分」と表示されている場合、バスの待ち時間や道路の混雑状況によって時間が大きく変わる可能性があります。実際にバス停へ行き、時刻表を確認したり、通勤・通学の時間帯にバスに乗ってみるのも良いでしょう。
最寄駅が複数ある場合、どの駅を最寄駅とするかは、その人の使い方によって変わります。たとえば、A駅とB駅が同じくらいの距離にあるとします。A駅は各駅停車しか停まりませんが、B駅は急行が停まります。この場合、急行を使う人にとってはB駅が最寄駅となるでしょう。また、職場や学校へ行くのに便利な路線の駅や、よく利用するお店がある駅の近くの物件を選ぶ人もいるでしょう。このように、最寄駅は人によって異なり、物件を選ぶ際には、自分の生活スタイルに合った駅を選ぶことが大切です。そのため、不動産情報をよく見て、どの駅が自分にとって一番使いやすいかをじっくり考えてみましょう。