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高層住宅の選び方
高層住宅とは、一般的に六階以上の建物を指します。地上からの高さが一定以上になるため、建築基準法では十階建て以上、または高さ三十一メートル以上の建物を高層建築物と定義しています。また、二十階建てを超える建物は超高層住宅やタワーマンションと呼ばれることが一般的です。
高層住宅には多くの魅力があります。まず挙げられるのは、眺望の良さです。高い階に住むことで、周囲の景色を一望でき、開放感あふれる生活を送ることができます。また、日当たりが良いこともメリットです。周りの建物に遮られることなく、日光を十分に取り込むことができます。さらに、多くの高層住宅では、セキュリティ対策が充実しています。オートロックシステムや防犯カメラ、管理員常駐など、安全性が高い暮らしを実現できます。
一方で、高層住宅に住む上での課題も存在します。地震発生時には、高層階ほど揺れ幅が大きくなるため、家具の固定や防災用品の備蓄など、入念な対策が必要です。また、火災が発生した場合、避難経路の確保が重要です。避難訓練への参加や非常口の位置確認など、日頃からの備えが欠かせません。さらに、エレベーターの停止も考慮しなければなりません。停電時や点検時には、階段を利用することになるので、健康状態によっては負担が大きくなります。
高層住宅を選ぶ際には、これらのメリットとデメリットを比較検討し、自身の生活様式や家族構成に最適な住まいを選ぶことが大切です。建物の構造や設備、管理体制、修繕積立金の状況、将来的な維持費用なども確認し、総合的な判断に基づいて選択しましょう。