水平

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建築

不陸:水平でないということ

地面や床、壁といった場所が平らでない状態、水平ではない状態のことを不陸といいます。平坦であるべきところが傾いていたり、デコボコしていたりする状態を想像してみてください。机の上に物を置くとガタガタする、床に置いたビー玉が転がるといった現象は、不陸が原因かもしれません。 不陸は、家の中だけでなく、道路や土地など、様々な場所で起こり得る、私たちの暮らしに身近な問題です。ほんの数ミリ程度の小さな不陸であっても、建物が長持ちするかどうかや安全に暮らせるかどうかに影響を与えることがあります。 不陸があると建物が傾いたり、ひび割れが生じたりする可能性が高まります。また、ドアや窓の開閉がスムーズにいかなくなることもあります。床に不陸があると、つまずいたり転んだりする危険性が増し、家具の配置にも苦労します。 見た目にも悪いだけでなく、安全面にも大きな影響を与える不陸。家造りや土木工事では、不陸をきちんと測り、適切な方法で対処することが重要です。建物の工事をする前には、土地の不陸を測量し、整地を行います。床や壁を作る際には、水平器などを使ってこまめに水平を確認しながら作業を進め、基準となる水平面からのずれがないかを確認します。もし不陸が見つかった場合は、モルタルなどを用いて調整を行います。 このように、不陸への対策は建物の耐久性や安全性を確保するために欠かせないものです。普段の生活の中でも、不陸に意識を向けてみてください。
家の内装

家具の安定感!アジャスターの役割

水平でない床や、脚の長さにばらつきのある家具の傾きを補正する小さな部品、それが調整金具です。 床面にわずかな凹凸があったり、家具の脚の長さに微妙な差があると、家具は傾いてしまいます。この傾きは、家具の安定性を損ない、ガタガタと揺れたり、不快な音を立てたりする原因となります。また、傾いた家具に体重をかけると、思わぬ転倒事故につながる危険性も潜んでいます。 調整金具は、こうした問題を解決するために家具の脚に取り付けられます。調整金具は、ネジを回すことで高さを微調整できる仕組みになっています。床と家具の脚の間に生じる隙間を調整することで、家具を水平に設置し、安定性を確保します。 調整金具は、様々な種類の家具に幅広く活用されています。食卓や椅子、収納棚など、私たちの身の回りにある多くの家具に使用されており、快適な暮らしを支える上で重要な役割を果たしています。 調整金具には、様々な形状や材質のものがあります。家具のデザインや用途、設置場所の環境に合わせて最適な調整金具を選ぶことが大切です。例えば、畳や絨毯の上で使用する場合は、床を傷つけにくい材質の調整金具を選ぶと良いでしょう。また、重い家具には、より頑丈な調整金具を使用する必要があります。 調整金具を適切に使用することで、家具の安定性を高め、快適な使用感を実現できるだけでなく、家具の寿命を延ばすことにも繋がります。傾きやがたつきが気になる場合は、調整金具の活用を検討してみてはいかがでしょうか。