
日割り家賃:知っておくべき基礎知識
日割り家賃とは、月の途中で住まいを借り始める、あるいは住まいを明け渡す際に、実際に使った日数分だけ家賃を計算する仕組みです。通常、家賃はひと月単位で支払いますが、月の途中で入居したり、退去したりする場合は、丸々ひと月分の家賃を支払う、あるいは受け取るというのは不公平ですよね。そこで、使った日数分だけ家賃を支払う、あるいは返金してもらうという考え方が日割り家賃の基本です。これは、借りる人と貸す人、両方にとって公平な取引とするために大切な仕組みと言えます。
例えば、月の家賃が8万円で、15日に入居する場合を考えてみましょう。この場合、残りの15日分だけ家賃を支払います。つまり、8万円の半分、4万円が日割り家賃となります。反対に、月の途中で退去する場合も同様です。残りの日数分の家賃は返金されるか、既に支払っている翌月分の家賃から差し引かれます。
日割り家賃の計算方法は、一般的に月額家賃 ÷ その月の総日数 × 使用日数で計算します。例えば、31日の月の家賃が8万円で、16日に入居する場合、80000円 ÷ 31日 × 16日 = 約41290円が日割り家賃となります。また、2月のように日数が少ない月や、うるう年なども考慮して計算されます。日割り家賃の計算方法は、賃貸借契約書に記載されていることが多いので、契約前に確認しておきましょう。不明な点があれば、不動産会社に問い合わせて、きちんと理解しておくことが大切です。