建設

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契約・手続き

請負工事の基礎知識

家やビルなどを建てる際、工事の進め方には様々な方法がありますが、最も一般的なのが請負工事です。請負工事とは、建物の所有者である注文主と、実際に工事を請け負う施工業者が契約を結び、施工業者が責任を持って工事を完成させることを約束し、その完成に対する報酬を注文主が支払う仕組みです。 例えば、家を新しく建てたいと思った時、まず建築会社と話し合い、設計図を作成し、工事の内容や費用、工事期間などを細かく決めて契約を交わします。これが請負契約です。この契約によって、工事の範囲はどこまでなのか、どのような材料を使うのか、工事はいつからいつまで行うのか、報酬はいくらなのかなどが明確に定められます。これは、後々の思わぬ行き違いや争いを防ぐためにとても大切なことです。 請負工事の対象となる工事の種類は多岐に渡ります。家の新築はもちろん、古くなった家の改修工事、マンションやビルの建設、さらには庭の整備や塀の設置など、建物を建てることに関連する工事であれば、ほとんど全てが請負工事の形で行うことができます。家の基礎工事から壁や屋根を作る工事、内装工事、そして庭や門扉などの外構工事まで、全て請負工事として行うことが可能です。 また、請け負った建築会社が、工事の一部を他の専門業者に依頼することもあります。これを下請けと言います。例えば、水道工事や電気工事などを専門業者に任せる場合などです。しかし、たとえ下請けに出す場合でも、最終的に工事を完成させる責任は、最初に注文主と契約を結んだ建築会社にあります。そのため、建築会社を選ぶ際には、これまでの工事の実績や信頼性などをしっかりと確認することが重要です。安心して工事を任せられる、信頼できる建築会社を選ぶようにしましょう。
建築

新築の魅力を探る

新しく建てられた家のことを新築と言いますが、ただ新しく建てられただけでは新築とは限りません。誰も住んだことがなく、真新しい状態であることが重要です。これは、読んで字のごとくという意味だけでなく、法律でもきちんと決められています。家の品質を守るための法律では、『新しく建てられた家で、まだ人が住んだことのないもの』と説明されています。 新築と呼ぶためには、建てられてから一年以内という条件もあります。どんなに誰も住んでいなくても、建てられてから一年以上経つと、新築ではなく中古の家として扱われます。これは、月日が経つにつれて家の状態が変わってしまうことや、新しい家としての価値が下がることを考えてのことです。 つまり、新築とは、建てられてから一年以内で、誰も住んだことのない家のことを指します。一年という期間は、家の材料や設備の状態を保つための目安となっています。家は建てられてから時間が経つと、どうしても劣化が始まります。雨風や日光の影響を受けたり、使わなくても材料が古くなったりするからです。そのため、一年を過ぎると、たとえ誰も住んでいなくても新築とは認められません。 新築の家には、誰も住んだことがないという安心感や、最新の設備が整っているという利点があります。また、建物の保証がしっかりしていることも魅力です。一方で、中古の家と比べると価格が高い傾向があります。家を買う際には、新築と中古それぞれのメリットとデメリットをよく考えて、自分に合った家を選びましょう。