外構図

記事数:(1)

家のまわり

外構図を読み解く:家の顔を知る

家を建てるということは、建物内部だけでなく、家の周りの環境も同時に作り上げていくということです。その家の周りの環境を設計するのが外構図です。外構図は、門、塀、庭、植栽、玄関までの通路、駐車場など、建物外部の構造物や植物の配置を示した図面です。いわば家の顔となる部分であり、建物の外観デザインだけでなく、住みやすさ、防犯性、プライバシー確保にも大きく関わってきます。 外構図は、家の印象を大きく左右します。門や塀のデザイン、素材、色合いによって、家の雰囲気は大きく変わります。例えば、重厚な門構えは格式高い印象を与え、開放的なデザインは明るい印象を与えます。植栽もまた、家の外観に彩りを添えるだけでなく、季節感を演出したり、目隠しとしての役割も果たします。 さらに、外構図は住みやすさにも直結します。玄関までの通路の形状や幅、駐車場の位置や広さ、庭の使い方などを適切に設計することで、日々の生活がより快適になります。例えば、玄関までの通路に屋根を設けることで、雨の日でも濡れずに家に入ることができます。また、庭にウッドデッキを設置することで、家族でバーベキューを楽しんだり、子供たちが遊べるスペースを作ることもできます。 防犯面も外構図で考慮すべき重要な点です。外構図によって、敷地への侵入経路を限定したり、死角を減らすなど、防犯性を高める工夫をすることができます。例えば、塀の高さを高くしたり、センサーライトを設置することで、防犯効果を高めることができます。 プライバシーの確保も、外構図の重要な役割です。道路からの視線を遮るために塀や植栽を配置することで、プライバシーを守ることができます。また、隣家との境界線に塀や植栽を設けることで、お互いのプライバシーを尊重した暮らしを実現できます。 このように、外構図は家の外観デザインだけでなく、住みやすさ、防犯性、プライバシー確保など、様々な面で重要な役割を果たします。家を建てる際には、建物本体の設計図面と同じくらい、外構図にもしっかりと目を向けることが大切です。