取引価格

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売買関連

不動産取引の要!実勢価格を理解する

実勢価格とは、不動産が実際に市場で取引された金額、あるいは今後取引されると予想される金額のことを指します。簡単に言うと、売買が成立した時の値段、つまり買い手が実際に支払った金額のことです。例えば、近所で同じような間取りの住宅が8千万円で売れた場合、その住宅の実勢価格は8千万円となります。 実勢価格は、需要と供給のバランスによって決まります。買い手が多く売り手が少ない場合は価格が上がり、逆に買い手が少なく売り手が多い場合は価格が下がります。そのため、実勢価格は常に変動するものであり、不動産取引において非常に重要な指標となります。 既に売買が成立している物件であれば、その取引金額がそのまま実勢価格となります。しかし、まだ売買されていない物件の場合は、実勢価格を直接知ることはできません。そのような場合は、近隣で似たような物件がいくらで売買されたかという取引事例や、国が定める公示価格、地方自治体が算出する固定資産税評価額といった情報を参考に、おおよその価格を推定します。これらの情報は、不動産会社やインターネットなどで入手することができます。 実勢価格は、売主と買主の話し合いによって最終的に決定されます。売主は少しでも高く売りたいと考え、買主は少しでも安く買いたいと考えるため、両者の希望価格には差が生じることがあります。しかし、最終的には市場の動向を反映した価格で取引が成立するのが一般的です。つまり、実勢価格は市場における妥当な価格を意味しており、不動産の価値を測る上で最も信頼できる指標の一つと言えるでしょう。
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不動産取引の要!成約価格とは?

不動産を売買する際、最終的に売主と買主の間で合意した金額を成約価格といいます。これは売買契約が成立した時に確定する価格で、取引価格とも呼ばれます。この価格は、売買契約書にきちんと記載される非常に重要な数値です。 例えば、ある家が5,000万円で売り出されていたとします。買主との話し合いの結果、4,800万円で購入することが決まりました。この場合、4,800万円が成約価格となります。つまり、実際に売買が成立した価格のことを指し、売主と買主の両方が守らなければならない金額です。 はじめから提示されていた金額と最終的に合意した金額が異なる場合もあります。例えば、値引き交渉が成立した場合や、競売などで価格が変動した場合などが考えられます。しかし、どのような経緯で価格が決まったとしても、最終的に契約書に記載された金額が成約価格となります。 この成約価格は、単に取引金額を表すだけではありません。不動産の所有権を移転する登記などの手続きにも使われます。また、不動産の価値を評価する際の基準となることもあります。さらに、後々のトラブルを防ぐためにも、成約価格は明確に決めておく必要があります。売買当事者双方にとって、成約価格は非常に重要な意味を持つため、しっかりと理解しておくことが大切です。