ラスボード

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建築

建築材料:ラスボードの基礎知識

ラスボードとは、建物の壁や天井の下地材として使われる、石膏を板状に固めたものです。表面には浅い溝や小さな窪みがたくさん付いており、これがラスボードの大きな特徴です。この独特の表面形状のおかげで、仕上げ材となるモルタルなどがしっかりとくっつきやすくなっています。 平らな板に比べて、溝や窪みがあることで表面積が広くなります。表面積が広がることで、塗られたモルタルがより多くの場所に接触し、まるで爪が食い込むようにしっかりと絡みつくのです。このため、仕上げ材が剥がれ落ちにくく、丈夫で長持ちする壁や天井を作ることができます。 ラスボードは石膏で作られているため、比較的軽く、施工しやすいという利点もあります。また、火に強い性質も持っており、建築材料として安全性が高いこともメリットです。 建物の内側でも外側でも、壁や天井の下地として幅広く使われています。内装では、クロスや塗装の下地として使われ、滑らかな壁を実現するのに役立ちます。外装では、モルタル壁の下地として使われ、建物の外観を美しく仕上げ、風雨から守る役割も担います。 このように、ラスボードは、一見地味な材料ですが、建物の耐久性や安全性を高める上で重要な役割を果たしています。目には見えなくても、私たちの暮らしを支える、縁の下の力持ちと言えるでしょう。