
転貸融資で賢く住宅購入
転貸融資とは、住宅金融支援機構という国の機関から会社がお金を借り、それを従業員に住宅資金として貸し出す制度です。
いわば、会社が住宅ローンの仲介役を果たすような仕組みで、従業員にとっては、一般の金融機関から直接借り入れるよりも有利な条件で住宅ローンを組める可能性があります。
この転貸融資を利用するには、財形貯蓄をしていることが前提条件となります。財形貯蓄とは、毎月の給料から天引きで積み立てていく貯蓄制度のことです。住宅の購入資金以外にも、結婚やお子さんの教育資金など、様々な用途に利用できます。
転貸融資の大きなメリットは、金利の優遇です。住宅金融支援機構から低い金利で資金を借りている会社は、その金利に若干の手数料を上乗せして従業員に貸し出します。それでも、一般の金融機関の住宅ローン金利と比べると、低い金利で借りられる場合が多いです。
また、返済期間についても、一般の住宅ローンよりも長めに設定できることがあります。さらに、財形貯蓄をしていることで、住宅ローン控除などの税制上の優遇措置も受けられるため、より効率的に住宅資金を準備することができます。
会社が転貸融資制度を導入しているかどうかは、会社の担当部署に確認する必要があります。制度の内容や手続きの流れなども会社によって異なる場合があるので、事前にしっかりと確認することが大切です。
財形貯蓄と転貸融資を組み合わせることで、無理のない返済計画を立てながら、マイホーム取得という夢を実現できる可能性が高まります。住宅購入を検討している方は、ぜひ一度、これらの制度について調べてみてはいかがでしょうか。