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換気量の単位と必要換気量の計算方法
空気の入れ替えは、私たちの健康や快適な暮らしに欠かせません。新鮮な空気を取り入れ、汚れた空気を排出することで、室内の空気環境を良好に保つことができます。この空気の入れ替えの量を表す単位について、詳しく見ていきましょう。
空気の量は、縦、横、高さがそれぞれ1メートルの立方体の体積を基準として表されます。この立方体の体積は1立方メートル(㎥)と呼ばれ、空気の量の基本的な単位となります。部屋の広さを考えるときにも、この立方メートルがよく使われます。
換気について考える際には、どれだけの量の空気が入れ替わったかが重要になります。例えば、ある部屋の空気が1時間に1回すべて入れ替わるとします。この場合、部屋の体積と同じ量の空気が1時間あたりで入れ替わっていることになります。部屋の体積が50立方メートルだとすると、1時間に50立方メートルの空気が入れ替わっていることになるのです。
この1時間あたりの空気の入れ替え量を表す単位が、立方メートル毎時(㎥/h)です。これは、1時間あたりに何立方メートルの空気が移動したかを示す単位です。先ほどの例では、換気量は50立方メートル毎時(50㎥/h)となります。
この立方メートル毎時という単位は、換気扇やエアコンなどの換気能力を表す際にも使われます。換気設備を選ぶ際には、部屋の広さに適切な換気量を確保できるかを確認するために、この単位を理解しておくことが大切です。換気量の計算は、快適な室内環境を作る上で非常に重要であり、立方メートル毎時はその計算に欠かせない単位と言えるでしょう。