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収納の工夫:クローゼット活用術
住まい心地の良さは、整理整頓された収納のあり方と深く関わっています。特に衣類の収納は、季節の変わり目や所有物の増加に伴い、悩みの種となることも少なくありません。そこで、衣類収納の代表格であるクローゼットの種類や特徴、上手な活用法について詳しくご紹介します。
クローゼットは大きく分けて、壁に組み込むタイプ、歩き入れるタイプ、押し入れタイプの3種類に分類できます。
壁に組み込むタイプのクローゼットは、寝室などの壁面に設置されることが一般的です。場所を取らないことが利点ですが、収納できる量には限りがあります。限られた広さを有効に使うためには、棚板の高さを調節できる可動式の棚や、引き出し式の収納ケースなどを活用すると良いでしょう。また、扉を鏡付きのものにすれば、空間を広く見せる効果も期待できます。
歩き入れるタイプのクローゼットは、文字通り歩いて入れるほどの広い空間が特徴です。衣類だけでなく、鞄や小物、季節家電なども収納できるため、収納力は抜群です。広い空間だからこそ、整理整頓を心掛けることが大切です。棚やハンガーラックなどを効果的に配置し、収納するものを種類別に分けて整理することで、使い勝手が格段に向上します。換気を良くすることもカビ対策として重要です。
押し入れタイプのクローゼットは、和室でよく見かける収納形式です。布団や衣類の収納に利用されます。奥行きがあるため収納力は高いですが、整理整頓されていないと奥のものが取り出しにくくなるのが難点です。奥行きを活かすためには、引き出し式の収納ケースや、キャスター付きの収納ボックスなどを活用するのが効果的です。また、湿気がこもりやすいので、定期的に換気を行い、除湿剤などを活用して湿気対策を行うことが大切です。
それぞれのクローゼットの特徴を理解し、ライフスタイルや収納する物に合わせて最適なタイプを選ぶことが、快適な住まいづくりの第一歩と言えるでしょう。