財産

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法律・規制

動産とは?不動産との違いを解説

動産とは、土地や建物といった不動産以外の財産のことを指します。動産は大きく二つに分けられます。形のあるものと形のないものです。 まず、形のある動産について説明します。これは有体動産と呼ばれ、読んで字のごとく、実際に目で見ることができ、触れることができる財産です。私たちの身の回りにある多くのものがこれに該当します。例えば、毎日使う携帯電話やパソコン、通勤に使う自動車や自転車、自宅にある家具や家電製品、着ている衣服や装飾品なども有体動産です。お店で売られている商品や工場で作られている製品も、もちろん有体動産です。これらは持ち運びできるものだけでなく、大型機械や工場設備のように、移動させるのが難しいものも含まれます。重要なのは、土地や建物に固定されていないということです。 次に、形のない動産、つまり無体動産について説明します。こちらは、形や実体がない権利や財産のことを指します。具体的には、発明に対する特許権や創作物に対する著作権、商品名やロゴを守る商標権などがあります。また、会社の株式や債券、預金債権なども無体動産に含まれます。これらは目に見えませんが、経済的な価値を持っているため、重要な財産として扱われます。例えば、人気のある歌の著作権は、その歌が使われるたびに収益が発生するため、大きな価値を持つことがあります。また、会社の株式は、その会社の業績に応じて価値が変動し、売買することで利益を得ることができます。このように、無体動産は有体動産とは異なる形で私たちの生活や経済活動に関わっています。