瑕疵物件

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売買関連

瑕疵物件:知っておくべきリスクと対策

欠陥住宅とも呼ばれる瑕疵物件とは、文字通り欠陥のある物件のことです。これは、建物本体の構造部分や設備に問題があり、本来備わっているべき機能や性能が十分に発揮されていない物件を指します。具体的には、雨漏りや壁のひび割れ、床の傾き、排水管の詰まり、シロアリの被害といった様々な症状が考えられます。これらの欠陥は、建物の安全性や快適性を損なうだけでなく、後々高額な修繕費用が必要となる場合もあります。 瑕疵物件は新築物件でも中古物件でも発生する可能性があります。新築物件の場合、施工不良が原因となることが多く、施工業者の責任が問われます。一方、中古物件の場合は、経年劣化や過去の修繕履歴、売主による告知義務の有無なども考慮する必要があります。 瑕疵物件かどうかを見極めるには、建物の見た目だけでなく、構造部分や設備についても入念な確認が必要です。例えば、内覧時には天井や壁、床の隅々までチェックし、不自然な隙間や変色、水染みがないかを確認しましょう。また、窓やドアの開閉、水道の水圧や排水状況、換気扇の動作なども細かく確認することが大切です。 専門家による住宅診断を利用するのも有効な手段です。専門家は建物の構造や設備に関する専門知識を持ち、目視では確認できない隠れた欠陥も見つけることができます。住宅診断の結果、瑕疵が見つかった場合は、売主に対して修繕費用を請求したり、契約内容の見直しを求めたりすることも可能です。 瑕疵物件を購入してしまうと、後々大きな負担となる可能性があります。購入前にしっかりと確認を行い、安心して住める物件を選びましょう。