気象庁

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単位・基準

激震:かつての最大震度

「激震」とは、かつて日本で地震の揺れの強さを表す言葉でした。気象庁が定めていた震度階級の中で最も高い震度を指していました。現在は使われておらず、震度7に相当する揺れの強さとされています。 激震という言葉からは、どれほどの揺れの強さだったのか想像できます。家屋の倒壊率は30%以上とされ、多くの建物が被害を受けたと考えられます。さらに、山崩れや地割れ、断層といった大地の変動も引き起こされました。人々が暮らす場所が破壊され、大地そのものが大きく形を変えるほどの、凄まじい揺れであったことが分かります。 激震の発生は、人々の生活に甚大な被害をもたらしました。住む場所を失うだけでなく、大切な家族や友人、地域社会との繋がりも失われました。また、交通網やライフラインの寸断など、社会インフラにも大きな影響が出ました。復旧には長い年月と多大な労力が必要となり、人々の心に深い傷跡を残すことになります。 激震という表現は、地震の恐ろしさを伝えるだけでなく、自然災害への備えの大切さを改めて認識させてくれます。日頃から、家具の固定や非常持ち出し袋の準備といった対策を怠らないようにしましょう。また、地域住民と協力して避難訓練に参加するなど、もしもの時に備えた行動を心がけることが重要です。地震はいつ起こるか分かりません。だからこそ、常に防災意識を持って生活することで、被害を最小限に抑えることができるのです。
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震度について知ろう

地震の揺れの強さを表す尺度として、震度があります。地震が起きた時、場所によって揺れの大きさが異なるのは、震源からの距離や、地面の性質、建物の構造など、様々な要因が影響するためです。この揺れの強さを数値で表すことで、地震による被害の程度を推測したり、災害に備えるための対策を考えたりすることができます。 震度は、揺れの加速度を計測する機器を使って測られた地面の揺れの大きさをもとに計算されます。揺れは震度0から震度7までの10段階で表され、数字が大きいほど揺れが大きかったことを示します。震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7と、5と6はさらに弱と強に分けられています。 震度計は、地盤が固い場所に設置するのが理想とされています。地盤が柔らかい場所では、実際の揺れよりも大きく揺れが計測されることがあるためです。同じ市町村内であっても、震度計が設置されている場所の地盤の状態によって、観測される震度に違いが出てくることがあります。場所によって地盤の固さが異なるため、同じ町内でも震度が異なる場合もあるのです。 気象庁のホームページでは、地震が発生した後に各地の震度が発表されます。また、震度階級関連解説表では、それぞれの震度における人の体感や屋内の様子、屋外の状況などが詳しく説明されていますので、参考にしてみてください。地震の揺れの大きさを知ることで、適切な行動をとることができ、被害を減らすことに繋がります。