本広告

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売買関連

販売開始予告広告:知っておくべき基礎知識

予告広告とは、まだ正式な売り出し広告を出す前の段階で、お客さんの関心を集め、売り出し開始の時期を知らせるための広告です。正式な販売広告は「本広告」と呼ばれ、価格や販売開始時期など、物件に関する全ての情報が確定した段階で掲載されます。一方、予告広告は本広告よりも前に、まだ価格などが完全に決まっていない段階で出される広告です。 例えば、新しく売り出されるマンションや一戸建て住宅を想像してみてください。完成に近づき、そろそろ販売開始という時期に、よく目にするのがこの予告広告です。まだ具体的な販売価格や間取りなどの条件が確定していない段階で、「もうすぐ販売開始」といった情報を伝えることで、お客さんの期待感を高め、販売開始を待ち遠しく感じてもらう効果を狙っています。 まるで販売開始時のような広告だとお客さんが勘違いする可能性があるため、予告広告の掲載は法律で厳しく制限されています。具体的には、土地を区画整理して売り出す分譲宅地、すでに完成している建売住宅、分譲マンション、新築の賃貸マンションなどに限定されています。他の種類の物件では、このような予告広告を出すことはできません。 予告広告では、「物件概要」や「販売予定時期」など、限られた情報しか掲載できません。価格や販売戸数、間取りなどの具体的な情報は、本広告まで待つ必要があります。また、予告広告には必ず「これは予告広告です。本広告の開始をお待ちください」といった注意書きを記載しなければなりません。これは、お客さんが予告広告と本広告を混同しないように、そして販売開始前の段階であることを明確に理解してもらうための大切なルールです。