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契約・手続き

建設工事請負契約の基礎知識

家や建物を建てる、あるいは直す際には、必ず施主と工事をする会社との間で約束事を交わします。これを建設工事請負契約といいます。この契約は、家を新しく建てる時の工事請負契約や、家の一部を直す時の工事請負契約など、様々な呼び方がありますが、本質は同じです。一戸建ての家だけでなく、アパートやマンションといった、複数の人が住む集合住宅を建てる際にも、この建設工事請負契約は必要になります。 工事の規模や種類によって、契約の内容は変わってきます。例えば、新しく家を建てる場合は、土地の購入から家の設計、そして実際の工事まで、全てを一つの会社にまとめて依頼する契約もあります。これを一括請負と言います。また、既に建っている家を直す場合は、例えば台所だけ、お風呂場だけといったように、部分的な工事だけを依頼する契約を結ぶこともあります。 新築の場合、設計と工事を別々の会社に依頼するケースもあります。設計事務所に家の設計だけを依頼し、その設計図に基づいて複数の工事会社から見積もりを取り、工事会社と別に契約を結ぶ方法です。これを分離発注といいます。分離発注は、施主が工事会社を直接選ぶことができるため、費用を抑えられる可能性がありますが、設計変更が生じた場合など、施主の負担が増えることもあります。 このように、建設工事請負契約には様々な種類があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。そのため、自分の状況や希望に合わせて、どの種類の契約が適切かをじっくり考えることが大切です。専門家、例えば設計士や弁護士などに相談することで、より安心して契約を進めることができるでしょう。