復代理人

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契約・手続き

復代理人とは?その役割と責任

ある人が、自分自身に代わって物事を処理してもらうために別の人に頼むことを代理といいます。この頼まれた人を代理人と呼びます。代理人は、本人に代わって様々な手続きや契約を行うことができます。例えば、土地の売買や賃貸借契約などを代理人が行うことができます。 しかし、代理人が自分自身では処理できない事情がある場合、さらに別の人に代理を頼む場合があります。この場合、最初に代理を頼まれた人がさらに別の人に代理を頼むことになります。この、代理人がさらに別の人に頼んだ代理人のことを復代理人と呼びます。 少しややこしいですが、重要なのは復代理人は、代理人の代理人ではなく、本人の代理人であるということです。つまり、復代理人が行った行為は、最終的に本人に責任が生じます。 例を挙げると、土地の売買をAさんがBさんに代理で依頼したとします。Bさんは都合により、売買手続きの一部をCさんに復代理として依頼しました。この場合、CさんはBさんの代理人ではなく、Aさんの代理人となります。Cさんが行った売買行為によって最終的に契約が結ばれた場合、その契約の効力はAさんと買主の間で発生します。BさんはAさんから代理を頼まれ、Cさんにさらに代理を頼んだ立場となります。CさんはBさんから頼まれたとはいえ、Aさんのために仕事をしているというわけです。 このように、復代理人は代理人がさらに代理を頼んだ人ですが、実質的には本人の代理人として活動し、その行為の結果は本人に帰属します。そのため、代理人を選ぶ際には、信頼できる人物を選ぶことが重要になりますし、代理人がさらに復代理人を選ぶ際には、本人にとって適切な人物であるかを確認する必要があります。