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賃貸住宅の面積を理解する
住まい探しをする際、様々な情報を見比べることになりますが、中でも部屋の広さは暮らしやすさに大きく関わる大切な要素です。賃貸物件の広告には、よく「面積」が表示されていますが、これは一体どのように測られているのでしょうか。一般的に、賃貸物件の広告に記載されている面積は「内法面積」と呼ばれ、部屋の壁の内側の寸法で測った面積のことです。つまり、実際に私たちが生活する空間の広さを示しています。
例えば、壁の厚みが15cmだとすると、部屋の外側の寸法で測った面積と内法面積では、数平方メートルの差が生じることもあります。これは、家具の配置や部屋の広さの体感に影響を与えるため、注意が必要です。内法面積を知ることで、その部屋にどのくらいの家具を置けるのか、どれくらい広く感じられるのかを具体的に想像することができます。例えば、和室でよく使われる「畳」で表される場合、6畳は約9.72平方メートルに相当します。この数字は、実際に家具などを配置できるスペースを表しているので、生活空間をイメージする上で役立ちます。
物件によっては、「壁芯面積」や「登記面積」といった異なる基準で面積が表記されている場合もあります。「壁芯面積」は、壁の中心線を基準に測った面積で、共有部分の面積も含むため、内法面積よりも大きくなります。一方、「登記面積」は、不動産登記簿に記載されている面積で、建物の所有権に関するものです。これらの面積は、内法面積とは異なるため、混同しないように注意が必要です。賃貸物件を探す際は、どの基準で面積が示されているのかを確認することが重要です。それぞれの面積の違いを理解することで、より具体的な生活空間をイメージし、自分に合った住まいを見つけることができるでしょう。