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収入合算で住宅ローンを賢く利用
家を買うためには多額のお金が必要で、多くの人は住宅ローンを利用します。この住宅ローンを組む際に、自分の収入だけでなく、家族の収入も合わせて審査を受ける方法を収入合算といいます。人生で大きな買い物となる家の購入において、収入合算は有効な手段となるでしょう。
まず、収入合算の大きな利点は、借り入れ可能な金額が増えることです。一人でローンを組む場合、年収によって借りられる金額が決まりますが、家族の収入を合わせることで、より多くの金額を借りることが可能になります。そのため、希望の物件価格が高くても購入できる可能性が広がるのです。また、借り入れ金額は同じでも、返済期間を短く設定できます。さらに、月々の返済額を少なくすることも可能です。つまり、収入合算によって、返済計画の選択肢が広がり、無理のない返済計画を立てることができるのです。
近年は、住宅ローンの金利が低い状態が続いています。このような状況では、多額の借入をして早めに返済を終える方が有利な場合もあります。収入合算によって借入額を増やし、早期の完済を目指すという資金計画も可能です。
しかし、収入合算には良い面だけでなく、注意すべき点もあります。家族の収入を合わせるということは、連帯保証人となる家族にも返済義務が生じるということです。もし、ローンを返済できなくなった場合、家族にも返済の負担がかかることになります。そのため、収入合算をする際は、家族全員でよく話し合い、返済計画をきちんと立てることが大切です。将来の収入の変化なども考慮し、無理のない返済計画を立て、万が一の場合の対応も話し合っておくことが重要です。