化粧室

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設備・水回り

多様なラバトリーの理解

『化粧室』『洗面所』『お手洗い』、これらは日常生活でよく耳にする言葉です。これらをまとめて表現する言葉の一つに、『ラバトリー』があります。ラバトリーとは、主にこれらの水回り設備のある場所を総称した言葉です。 ラバトリーの語源は、ラテン語の『lavare(洗う)』という言葉です。元々は、手を洗うための場所を指していました。時代が進むにつれて、その意味は広がり、現在では、洗面所やトイレ、化粧室といった様々な機能を持つ場所を包括する言葉となりました。 現代の日本では、それぞれの用途に合わせて『洗面所』『トイレ』『化粧室』と、より具体的な名称を用いるのが一般的です。例えば、顔を洗ったり、歯を磨いたりする場所は『洗面所』、用を足す場所は『トイレ』、化粧をしたり身だしなみを整えたりする場所は『化粧室』と呼びます。 しかし、航空機の中やホテル、百貨店など、ある特定の場面では、今でも『ラバトリー』という言葉がよく使われています。これは、限られたスペースの中に複数の機能が詰め込まれている場合、個別の名称で呼ぶよりも『ラバトリー』と総称した方が便利だからです。例えば、飛行機の狭い機内では、洗面台とトイレが一体となった小さな空間を『ラバトリー』と呼びます。 このように、『ラバトリー』という言葉が指す具体的な場所は、置かれた状況や文脈によって変化します。そのため、会話の中などで『ラバトリー』という言葉が出てきた場合は、その場の状況をよく見て、どのような場所を指しているのかを判断することが大切です。単に『ラバトリー』とだけ言われても、それが洗面所なのかトイレなのか、あるいは化粧室なのかは、すぐには分かりません。周りの様子や、話の流れから、話し手がどの機能を意図しているのかを理解するように心がけましょう。
間取り

優雅な空間、パウダールーム

化粧室は、単に用を足す場所から、くつろぎと機能性を兼ね備えた空間に進化しています。特に女性にとって、化粧直しや身だしなみを整えるための専用の場所である化粧室は、日常生活において無くてはならないものとなっています。 従来の化粧室は、洗面台とトイレが一緒になった簡素な造りが一般的でした。しかし近年の住宅では、化粧室をより快適で多目的な空間にしようと、パウダールームを設置する例が増えています。パウダールームとは、洗面化粧台を中心とした、化粧や身だしなみに特化した部屋のことです。 パウダールームには、広々とした洗面台や明るい照明、収納棚などが設置されることが多く、ゆったりとした空間で化粧やヘアセットができます。大きな鏡を設置することで、全身のコーディネートをチェックすることも可能です。また、椅子やカウンターなどを設置することで、ちょっとした休憩スペースとしても活用できます。 さらに、パウダールームは、来客をもてなす場としても利用できます。玄関近くにパウダールームを設置すれば、来客に気兼ねなく化粧室を使ってもらうことができます。また、手洗い場としても利用できるので、清潔感も保てます。 このように、パウダールームは、従来の化粧室の概念を超えた、多機能で快適な空間です。家族みんなが使いやすいだけでなく、来客へのおもてなしにも役立つ、新しい住まいの形と言えるでしょう。