内法

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単位・基準

壁心面積と内法面積の違い

家は、様々な部品を組み合わせて作られますが、その配置や大きさを決める上で欠かせないのが「壁心」です。壁心とは、読んで字のごとく壁の中心のこと。具体的には、柱や壁の厚みを真ん中でちょうど半分に割った線のことです。 この壁心は、建物の設計図を描く際の基準となります。家を建てる際、まず土地の境界線からどれくらい離して建物を配置するかを決めなければなりません。この時、基準となるのが壁心です。隣の家との距離を測ったり、道路からどのくらい離れているかを測ったりするのも、全てこの壁心から測ります。 また、建物の大きさも壁心を使って測ります。例えば、家の広さを表す時に使われる「延べ床面積」は、壁心で囲まれた部分の面積を指します。部屋の大きさや廊下の幅なども、壁心から壁心までの距離で表されます。 壁心は、建物の設計図には必ず記載されている重要な情報です。設計図を見ると、壁や柱が太い線で描かれ、その中心に細い線が引かれています。この細い線が壁心を表しています。建築の専門家は、この壁心を見て建物の構造や配置を理解します。 不動産取引においても、壁心は重要な役割を果たします。土地の面積や建物の大きさ、隣地との境界線などは、全て壁心を基準に計算されます。そのため、不動産の売買や賃貸借契約を結ぶ際には、壁心の位置を確認することが大切です。壁心の位置が不明確だと、思わぬトラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。
単位・基準

内法面積と壁芯面積の違い

{部屋の広さを知る上で、「内法」という言葉は欠かせません。}これは、部屋の壁や柱などの内側の寸法を指します。言い換えれば、実際に人が家具を置いたり、生活したりできる空間の広さのことです。建物の登記簿に記載されている面積とは異なるため、注意が必要です。 住宅、例えば集合住宅を選ぶ際、「6畳」や「8畳」といった表示をよく見かけます。これは、畳の寸法を基準に計算された面積で、内法に基づいた面積のことを指します。一般的に言う「何畳」という部屋の広さは、この内法面積で表されます。ですから、内法面積を知ることで、部屋の実際の広さや使い勝手をイメージすることができます。 内法面積は、部屋選びにおいて非常に重要な指標となります。例えば、同じ6畳の部屋でも、壁の厚さや柱の位置によって、実際に使える空間は大きく変わる可能性があります。図面を見ると、壁芯、つまり壁の中心線で区切られた面積が示されている場合もあります。これは登記簿に記載される面積の算出根拠となりますが、実際の生活空間とは異なるため、注意が必要です。内法面積を確認することで、家具の配置を検討したり、生活動線をイメージしたりすることができます。 新しい住まいを探す際には、図面だけでなく、内覧を通して実際の空間を体感することも大切です。内覧時には、メジャーを持参して、家具の配置を想定しながら内法寸法を測ってみるのも良いでしょう。このように、内法面積を理解し、活用することで、より快適な住まい選びに役立てることができます。