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間取り

フリールーム:多様な活用法

建築基準法では、人が住むための部屋には、採光や換気のための一定の基準を設けています。窓の大きさや換気の良し悪しなど、細かく定められた基準を満たしていない部屋は、正式な居室としては認められません。このような部屋を、一般的に「フリールーム」と呼んでいます。 フリールームは、法律上は居室として認められていないため、間取り図などでは納戸や物置として扱われることが多いです。しかし、だからといって全く使えないわけではありません。むしろ、その自由度の高さから、様々な用途に活用できる魅力的な空間となっています。 例えば、収納場所として使うことができます。通常のクローゼットよりも広いスペースを確保できるため、衣類だけでなく、季節家電やアウトドア用品など、かさばる物を収納するのに便利です。また、趣味を楽しむための作業場として使うこともできます。絵を描いたり、模型を作ったり、楽器を演奏したりと、自分の好きなことに没頭できる特別な空間になります。さらに、静かで集中できる環境を求める人にとっては、書斎や仕事部屋としても最適です。 フリールームという名前は、まさにその用途を自由に決められるという特徴からきています。決まった用途がないため、住む人のライフスタイルや好みに合わせて、自由にアレンジすることができます。同じような意味合いで、「サービスルーム」と呼ばれることもあります。 ただし、フリールームは居室ではないため、断熱性や気密性が低い場合もあるという点に注意が必要です。夏は暑く、冬は寒くなりやすいので、快適に過ごすためには、断熱材を追加したり、窓の断熱性を高めるなどの工夫が必要となるでしょう。また、換気設備が十分でない場合もあるので、定期的に換気を行うように心がけましょう。