一部委託

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管理

マンション管理の形態を理解する

集合住宅の管理のやり方には、大きく分けて委託管理と自主管理の二つの種類があります。 委託管理とは、管理に関する業務を専門の管理業者に任せるやり方で、多くの集合住宅で採用されています。このやり方の良いところは、管理組合の負担を軽くできること、そして専門の知識を持った業者に管理を任せられることです。管理組合は、建物の維持や修繕、清掃、会計処理といった煩雑な業務から解放され、本来の役割である居住者の暮らしを守ることに集中できます。また、専門業者ならではの的確な判断と対応によって、建物の資産価値を維持向上させる効果も期待できます。 一方、自主管理とは、管理組合が中心となって管理業務を行うやり方です。このやり方のメリットは、管理に掛かる費用を減らせることです。管理会社に支払う手数料が必要ないため、その分を修繕積立金に回したり、共用部分の改善に充てたりすることができます。しかし、組合員に管理業務の負担が掛かること、専門的な知識が必要になる場合があることには注意が必要です。組合員の中から担当者を選出し、建物の維持管理、清掃、会計処理など、様々な業務を分担して行う必要があります。専門知識が必要な場面では、外部の専門家に相談するなど、臨機応変な対応が求められます。 それぞれの集合住宅の大きさや住人の特徴、理事会の運営方法などをよく考えて、自分に合った管理のやり方を選ぶことが大切です。管理のやり方は、管理規約に定められている場合があるので、変更する場合は規約を確認し、必要な手続きを行う必要があります。どちらの管理形態にもメリットとデメリットがあるので、将来を見据えて慎重に検討しましょう。