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一次エネルギー消費量とは?
住まいや建物で使うエネルギーの量をきちんと把握することは、快適な生活を送るためにも、地球環境を守るためにも、とても大切なことです。エネルギーは私たちの暮らしを支える大切な資源ですが、その使い方によっては環境に大きな負担をかけることになります。そこで、建物のエネルギー消費量を測る指標の一つとして「一次エネルギー消費量」というものがあります。これは、暖房、冷房、換気、照明、給湯など、建物全体でどれだけのエネルギーを使っているかを示す数値で、建物の省エネルギー性能を評価する際に使われます。
例えば、石油や天然ガスなどを直接燃焼させて使う場合、その燃焼に使われたエネルギーが一次エネルギー消費量となります。また、電力を使う場合、発電所で電気を作るまでに必要なエネルギーも考慮されます。つまり、発電の際に発生するロスなども含めたエネルギー消費量を表しているのです。
エネルギーの使用量を減らすことは、毎月の光熱費を下げることに繋がり、家計の負担を軽くすることに役立ちます。例えば、断熱性能の高い家にすることで、冷暖房の使用を減らすことができます。また、太陽光発電などを導入することで、電力会社から購入する電力量を減らすことも可能です。
さらに、地球温暖化をはじめとする様々な環境問題への対策としても、エネルギー消費量の削減は欠かせません。地球温暖化は、大気中の二酸化炭素濃度の上昇が主な原因と考えられており、エネルギーを使うことで二酸化炭素が排出されます。エネルギー消費量を減らすことは、二酸化炭素の排出量削減に繋がり、地球温暖化防止に貢献します。
一次エネルギー消費量を理解し、省エネルギー性能の高い設備を導入したり、日々の生活の中でエネルギーを無駄に使わない工夫をすることで、エネルギーを効率的に利用し、環境を守りながら快適に暮らせる持続可能な社会の実現に貢献することができます。