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明るさの単位:ルクスとは?
明るさの単位を表す言葉として「ルクス」が使われます。これは国際的に認められた単位で、記号は「lx」と書きます。では、ルクスとは一体何を測るものなのでしょうか。ルクスは「照度」と呼ばれるものを測る単位です。照度は、ある面がどれくらい明るく照らされているかを示すもので、簡単に言えば、光の当たり具合のことです。
照度は、1平方メートルあたりの光の量で決まります。光の量は「光束」と呼ばれ、「ルーメン」という単位(記号はlm)で表されます。1平方メートルの面積に1ルーメンの光束が均一に当たっている時の照度が1ルクスです。たとえば、机の上に置いた紙を想像してみてください。その紙の1平方メートルあたりに1ルーメンの光が当たっていれば、照度は1ルクスになります。
光束と照度は、どちらも明るさを表す単位ですが、光源そのものの明るさを表すのが光束(ルーメン)であるのに対し、照らされた場所の明るさを表すのが照度(ルクス)です。照明器具を選ぶときには、この違いに注意することが大切です。電球のパッケージにはルーメンの値が記載されていることがありますが、実際に生活する上で重要なのは、部屋や机などの照らされた場所の明るさです。ですから、照明器具を選ぶ際には、ルーメンではなく、ルクスの値を基準に考えることが重要になります。ルクスを意識することで、目的に合った適切な明るさの照明器具を選ぶことができ、快適な生活空間を作ることができるでしょう。