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間取り

進化する住戸:暮らしの変化に対応

住戸とは、集合住宅の中にある、ひとつの世帯が独立して暮らせる空間のことです。マンションやアパートなどの建物の中で、玄関や台所、トイレ、お風呂、居間といった基本的な生活に必要な設備が備わったひと区画が住戸にあたります。大きな屋根の下に複数の世帯が一緒に住む集合住宅では、各世帯の暮らしを守り、お互いに干渉しすぎないために住戸が大切な役割を担っています。 集合住宅の種類や大きさによって、住戸の広さや形、備え付けの設備などは様々です。たとえば、都心にある高層マンションの一室も、郊外にあるアパートの一室も、どちらも住戸と呼ばれます。広々とした間取りで多くの部屋を持つ住戸もあれば、限られた空間の中に必要な機能を詰め込んだコンパクトな住戸もあります。また、浴室乾燥機や床暖房などの設備が充実した住戸もあれば、必要最低限の設備しかない住戸もあります。このように、住戸の形や設備は様々ですが、いずれもそこで暮らす人々にとっての生活の土台となる空間ですから、暮らしやすさと使い勝手の良さが求められます。 近年では、一人で暮らす人や高齢者の世帯が増えたり、人々の暮らし方が多様化したりするなど、社会の変化に合わせて住戸の設計も変わってきています。以前はどの住戸も同じような間取りであることが多かったのですが、最近は様々なニーズに応えられるように、様々な工夫を凝らした住戸が登場しています。たとえば、小さな子供がいる世帯向けに、収納スペースを広くしたり、家事動線を工夫したりした住戸や、高齢者が暮らしやすいように、段差をなくしたり、手すりを設置したりした住戸などがあります。また、在宅勤務をする人が増えたことを受けて、仕事に集中できる空間を設けた住戸も増えています。このように、人々の暮らしの変化に合わせて、住戸も進化を続けているのです。
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アパートの間取りを読み解く

住まい探しにおいて、間取りは暮らし心地を大きく左右する重要な要素です。部屋の数や配置、広さなど、様々な要素を吟味し、自分に合った間取りを選ぶことが大切です。一人暮らし向けのワンルームや1Kから、家族向けの2LDK、3LDKまで、実に様々な種類の間取りが存在します。それぞれの暮らし方や家族構成に合った最適な間取りを選ぶことが、快適な生活への第一歩と言えるでしょう。 例えば、一人暮らしで持ち物が少ない人であれば、ワンルームで十分かもしれません。ワンルームは、一つの空間に寝室、居間、台所がまとめられた間取りです。空間を広く使え、掃除の手間も省けるという利点があります。しかし、来客時などにはプライベート空間を確保しづらいという側面もあります。 ある程度の収納場所を確保したいのであれば、1Kがおすすめです。1Kは、キッチンと居室が分けられた間取りです。居室と台所が別になっているため、寝室と生活空間を分けたい人に向いています。また、収納スペースもワンルームに比べて確保しやすいというメリットがあります。 さらにゆとりある空間を求めるなら、1DKという選択肢もあります。1DKは、1Kに食堂が加わった間取りです。食事をする場所が独立しているため、より快適な食生活を送ることができます。また、来客時にも対応しやすいため、一人暮らしでもゆとりのある空間を好む人におすすめです。 家族向けには、2LDKや3LDKといった間取りが一般的です。LDKとは、居間、食堂、台所が一体となった空間を指します。2LDKはLDKに加えて二つの寝室があり、3LDKは三つの寝室があります。家族の人数や生活スタイルに合わせて、寝室の数を選ぶと良いでしょう。このように、間取りはそこに住む人の生活を映し出す鏡のような存在と言えるでしょう。