ホワイトラワン

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建築

白ラワン:家具材の定番材

白ラワンは、別名ホワイトラワンとも呼ばれる、フタバガキ科の広葉樹です。東南アジアの熱帯雨林地域に広く分布し、フィリピン、インドネシア、マレーシアなどが主な産地です。ラワン材の一種で、名前の通り、赤みを帯びた赤ラワンに比べて、明るい乳白色から淡い黄褐色の材の色が特徴です。 白ラワンは、木目が通直で美しく、材質も均一であるため、加工のしやすさが大きな魅力です。切削、研磨、接着などの加工が容易なため、建築材、家具、建具、内装材など、様々な用途に利用されています。特に、塗装との相性が非常に良いことから、家具の表面材として高い人気を誇ります。塗料の乗りが良く、美しい仕上がりになるため、高級家具にも使われています。また、合板や単板の材料としても広く使われています。 建築材としては、下地材、造作材、床材、壁材などに用いられます。適度な強度と安定性を兼ね備えているため、住宅だけでなく、商業施設や公共施設にも利用されています。内装材としては、化粧板、壁材、天井材などに使われ、明るく清潔感のある空間を演出します。 白ラワンは、価格も比較的安価であるため、費用を抑えたい場合にも適しています。入手しやすく、加工しやすいことから、DIYにも向いている材料と言えるでしょう。ただし、耐水性や耐虫性は低いため、屋外で使用する場合には、適切な防腐処理や塗装が必要です。また、材質はやや柔らかいため、傷つきやすいという点にも注意が必要です。 このように、白ラワンは、明るく美しい色合いと加工のしやすさ、そして手頃な価格が魅力の材木です。用途に合わせて適切に選定し、利用することで、様々な場面で役立てることができます。