がらり

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家の内装

通風と目隠し:がらりの魅力

「がらり」とは、細長い板を斜めに隙間を開けて並べ、連続して取り付けた建具のことです。この細長い板のことを羽板と呼びます。羽板と羽板の隙間を通して風や光が通り抜ける仕組みになっています。羽板の角度を変えることで、風や光の入り具合を調整できることが大きな特徴です。まるで、ブラインドのように、羽板の角度を調整することで、必要な量の風や光を取り入れることができます。 がらりは、換気が必要な場所に設置されることが多いです。例えば、家の床下や屋根裏など、湿気がこもりやすい場所に設置することで、空気の流れを良くし、湿気を逃がすことができます。また、押し入れや納戸など、風通しが悪い場所に設置することで、カビの発生を防ぐ効果も期待できます。 がらりは、別名「ルーバー」とも呼ばれています。この言葉は、フランス語の「ルーヴル」という言葉が由来となっています。ルーヴル美術館のガラスのピラミッドを思い浮かべる方もいるかもしれませんが、あちらはルーヴルであり、今回説明する建具はルーバーです。建築用語としてはルーバーの方が一般的で、木材、プラスチック、金属など様々な材料で作られています。設置場所や目的、周りの雰囲気に合わせて、材料や色を選ぶことができます。 近年では、デザイン性も重視され、様々な形状や色のものが作られています。建物の外観に設置して、おしゃれな雰囲気を演出することも可能です。また、目隠しとしても利用されることがあります。風や光を取り入れながら、プライバシーも守ることができるため、住宅だけでなく、商業施設などでも広く利用されています。